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音楽表現は読み聞かせから

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

こんにちは「なないろ音楽教室」ヴァイオリン講師の中陳です。

夏休みもあとわずか。 夏休みの宿題おわった?と聞くと 終わっていないのは、読書感想文がかなりの割合を占めています。
私が小学校1年生の時から夏休みの宿題に読書感想文があり、 学校の宿題から無くならないのは、読書がとても大切だからということでしょう。

なんで読書が大事なの?なんて質問をされ 「読んだことが物事の考え方のヒントになり、それが教養になるのよ」と私の意見を言ったところで きっと子供の胸には刺さらないでしょう(笑)
読書が好きな子になること 読書をたくさんする子は、自分で夢中になれる本を見つけ出し 興味があるものに出会うということ。
これがとても大切です。

ベタですが、まずは小さい頃の読み聞かせの絵本の大切さを感じます。 絵本を読み聞かせる事で、子どもは登場人物に共感したり、喜んだり、悲しんだり 様々な感情を抱いていきます。
そのうち自分が感じている気持ちがどのようなものかが分かっていき、感情表現がしやすくなります。
映画やマンガとは違い、本は映像がないので自分自身が想像し、描いていくことになります。 文中に青い空と出てきても、人それぞれ描く青色はきっと違うでしょう。 それは個性にもつながります。 読み聞かせを積み重ねていくと、子どもも自分の感情が入りやすく、また好みの話、本がわかってくるのでしょう。
好む本がどんなものでも、感受性は豊かになり、物の考え方のヒント、教養、考え方、ボキャブラリーの多さに 繋がり、楽器を弾く者にとっても、音楽の表現もより豊かになるでしょう。
読書は音楽はもちろんですが、どんなお仕事をするにしても、とても有効に働く力になるはずです。

本が好きになるのは早いに越したことはありませんが、 大人になってから本が好きになるのも素敵なこと。
多くの人が電車でスマホと睨めっこしている中で、本を読んでいる人がいると、 なんだかほっとするのは私だけでしょうか。
読書の秋。何か面白い本が見つかると良いですね。

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夏の虫の音

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

10年程前でしょうかヨーロッパ音楽の中心地オーストリアのザルツブルグやウイーンへ夏休みのとき生徒たちを引率して行った時にモーツァルトやベートーベンが散歩して歩いていた道を私達も歩いてみました。プラタナスの森の中、魚が見える小川の脇道を歩いていて気がついたのですが遊歩道は小川のせせらぎの音のみ後は我々の歩く音だけ、何故か私の感じる日本の夏と妙に違っていました。 何が違うのか歩きながら日本の夏の森の中を思い出していてハ!と気がつきました。


蝉や虫の鳴き声が無いと言う事です。 日本の夏の森の中でしたら「ミーンミーン」ミンミン蝉「 ジージー」アブラ蝉「 ツクツクホーシ」ツクツク帽子蝉「 ヒヒヒヒー」ひぐらし蝉が時間帯を替え「 岩にしみいる蝉の声」ばりに鳴いています。又日本の夏はスーイッチョンやコオロギ、キリギリスの鳴き声も賑やかに鳴いています。 ヨーロッパではその虫の音がまったく聞こえないのです、小川のせせらぎの音、風が吹いて森の葉をならす音、小鳥の鳴き声、位しか聞こえて来ません! だからでしょうか?


モーツァルトもシューマンもベートーベンも虫の音をモチーフにした楽曲が無いのです。小川や風音小鳥の鳴き声をモチーフにした楽曲は結構あるのですが! 帰国後調べてみたのですがヨーロッパでもイタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、の南ヨーロッパ以外では寒い為鳴く虫がいないようです。


又ヨーロッパの人は虫の音を雑音公害と感じ、日本人が虫の音に風流と感じる感覚の違いも虫の音をモチーフにした楽曲が無いのかもしれませんね!


私の知る限り虫の音をモチーフとした有名な曲は 熊蜂の飛行」位ですかね。


今朝犬を連れ多摩川土手を散歩していて蝉やコオロギの鳴き声を聞きながら、ヨーロッパの小川の脇道の散歩を思い出しました。


なないろ音楽教室講師、七海

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「ダ・ポンテ」

ダ・ポンテ

「ダ・ポンテ」

こんにちは。「なないろ音楽教室」ヴァイオリン講師の安田です。

先日、音楽劇『ダ・ポンテ〜モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才〜』を観てきました!

ダ・ポンテとはどんな人物?今日はダ・ポンテについて簡単に解説したいと思います。

モーツァルトの名作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」

200年以上を経て今もなお愛される作品が誕生した背景には、台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテの存在がありました。

1781年ウィーン。女好きで詐欺師のダ・ポンテは、ある事件を起こし、故郷ヴェネツィアを追われ、その才覚と手練手管でウィーンの宮廷劇場詩人の座までのぼり詰めます。

しかし宮廷作曲家アントニオ・サリエリに言われるがままに書いたオペラの処女作を酷評され、行き場を失ってしまいます…

そんなダ・ポンテの前に現れた、作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

彼もまたあふれる才能を持て余していて、二人は意気投合。革新的なオペラを作ることを決意します。

曲について勉強する時に、作曲家や背景も分かると音楽の幅が広がり、更に楽しめますね。

皆様も是非、演奏するだけでなく、作曲者や背景について調べてみてください♪

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オーケストラ

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

オーケストラ

こんにちは。「なないろ音楽教室」ヴァイオリン講師の安田です。

私は映画、ドラマ、舞台やミュージカルなどを観ることが好きなのですが、本日は最近見始めたアニメを紹介します。

「青のオーケストラ」

とある理由でヴァイオリンを弾くのを辞めた、元・天才少年、青野一(あおのはじめ)が、将来の進路を漠然と考えていた中学3年の秋、一人の少女と高校のオーケストラ部と出会い、止まっていた彼の時間が動き出していく

という音と音、人と人が繋がっていくアンサンブル青春ドラマです。

そもそもオーケストラ、アンサンブルってなに?クラシック音楽についてあまり知らないなぁ、、という方でも、「あ!この曲、聴いたことある!」となる普段から馴染みのある曲

例)
パッヘルベル カノン
ヴィヴァルディ 春
バッハ G線上のアリア 
ドヴォルザーク 新世界

が沢山演奏され、また、楽器、オーケストラ、曲目についての分かりやすい説明もあるため、事前に知識がなくても楽しめます。

また「周りの音と合わせる」ことは難しいですが、やはり仲間と一緒に演奏するアンサンブルは楽しい!ということが伝わるドラマです。

毎週日曜午後5時〜NHK Eテレ
Prime Video
漫画もありますが、目でも耳でも楽しめる映像がオススメです♪

楽器は何歳からはじめても楽しめます。お友達にも紹介していただき、このアニメを観て、楽器を習ってみたい!今後アンサンブルにチャレンジしたい!という方が一人でも増えると嬉しいです。

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梅雨時の楽器の手入れ。

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

梅雨時の楽器の手入れ。

今年は日本本来の湿度の高いジメジメした天気が
続く典型的な梅雨ですね。
絃楽器には大変苦手なシーズンですが、ではどの様に
対処すれば良いのでしょうか?

1番良いのは楽器を弾き終わった後指板や顎当て弓のフラッグ
を中心にしっかりと汗や松脂を拭き取ってあげる事です。
柔らかい布等ではなく一回ごと使うテイッシュペーパーで
拭き取るのが良いかと思います。
又楽器を弾く時にお部屋のエアコンを少し強めにつけてあげて
お稽古すると良いですね!

湿気を取る為にケースの中に乾燥剤を入れる方がいらっしゃい
ますが、逆に強力に除湿してしまう為に楽器の木目に沿って
ヒビ割れを起こし大事になる事が多々あります。
どんなに湿度が高くても乾燥剤をケースの中に入れるのは
やめてくださいね!

絃楽器やピアノは乾燥気候の西洋から来た楽器なので湿度が苦手ですが
この湿度の高い日本の気候に慣れさせてあげる事も大切です。
楽器も人間と一緒でその土地土地の気候に馴染んで行きますので
余り湿度に神経質にならない様にしてあげましょう。

七海浩一郎

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続く秘訣は親御さんも楽しむ事

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

続く秘訣は親御さんも楽しむ事

こんにちは
「なないろ音楽教室」ヴァイオリン講師の中陳です。

私がヴァイオリンが続いた理由はどんな事があるだろう。
お友達と合奏する事など答えは出てきますが、
母が「私も楽しかった」と。

中でも合宿のお話が今でもよく出てきます。
その頃は数家族と同じ部屋で寝泊まりをしていました。
同室の親御さんたちで、お話など楽しい時間もあったそうです。

合宿中には子供の栄養を考えて、少し野菜不足だわと合宿所からピーマンを買いに行ったお母さん。
寝相が悪くお友達のお母さんを蹴っていた子。
母から聞いた面白いお話は尽きませんが、
何十年も経った今も鮮明に思い出せるのですから、相当楽しかったのだと思います。

合宿に参加して、お母さん同士仲良くなると
自然と子どもたちも仲良くなります。
子供には親御さんの影響は大きいですし
友達のお母さんが自分のこと優しく気にかけてくれると
子どもはそのお母さんが大好きになります。

合宿や合奏会、一緒に成長する場がたくさんあることが
スズキメソードの素晴らしいところです。

やめようか、どうしようか悩んだ時に
他のお母さんに説得されると、もうちょっと頑張ってみようかな思い留まる方も
いらっしゃいます。
お母さん同士の絆があると、子供もおけいこが続いていきます。

私のお友達が合唱もしており、よくコンサートに行きました
お母さん同士の関係がうまく行っているから、コンサートのお誘いがあり
そのお誘いのおかげで私は合唱というものが身近に感じられるようになりました。

親御さんにも楽しい時間があること
これも長く続く秘訣のようです。

この記事を書いてみて、ふと考えてみたら
今私のクラスで続いている高校生、大学生は合宿に参加した子供たちです。
みんな参加していたと改めて知り、100%とは驚きです。

長く続ける為に
是非親御さんも楽しんでください。

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辞めるの3文字は急がずに!

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

辞めるの3文字は急がずに!

こんにちは
「なないろ音楽教室」ヴァイオリン講師の中陳です

おけいこを続けていくには

子どものモチベーションの上がり下りに上手に付き合う事が大切です。
小さい頃から練習大好き、モチベーションは上がったままです!なんて子がいたら
会ってみたい(笑)
子供たちも何かしら、浮き沈みはあります。

おけいこはヴァイオリンに限らず毎日することが大切ですが
お勉強も少しづつ大変になっていき、ゲームの時間は短かくなり…。
やりなさい、やりたくないの堂々めぐりになること、よくあるお話です。

毎日のおけいこはお母さんのサポートは必要ですが
子どもは少しずつ口答えするようにもなりますし、反抗期もきて
親子バトルが始まってしまう事もしばしば。

子供はゴロゴロしたい
でも親だってゴロゴロしたい。
私もゴロゴロ大好きです。

そんなこんなでヴァイオリンを辞めたい!と真剣な顔で言われたら
ご両親も、おけいこはしないし、そんなに嫌なら辞めてしまおう!と安易に答えを出してしまう方が、多くいらっしゃいます。

長く続けるためには、おけいこの方法を変えること。
幼稚園児には幼稚園児の、小学生には小学生の、反抗期の子供には反抗期の、受験生には受験生の、その子にあった練習方法、練習時間と言うのも大切です。

今現在辞めたいと言ってても、続けていくと、
必ず音楽の良さを感じ、必ず好きになります。

ここで厄介のが、ヴァイオリンって素敵だなと思えるのが
高校生、大学生、社会人と、ある程度成長してからなのです。
よく耳にするのは、「続けていらば良かった」と。

ヴァイオリンがステキなものだと気づいた時に
傍らに楽器があるかどうか、これがとても重要なポイントです。
それでその子の人生豊かになるかどうかにも影響します。

子どもの様子を見て、辞めるという言葉が頭をよぎっても
どうぞすぐ答えをださないでください。
悩んだらまずご相談を!

解決方法は必ずあります。

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上達するために必要なこと

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

上達するために必要なこと

こんにちは。「なないろ音楽教室」ヴァイオリン講師の安田です。

「楽器が上達するためには何が必要?」

皆様はこの質問をされたら何と答えますか。

ジャンルが違いますが、将棋の羽生善治九段、藤井聡太竜王、2人に、物事を上達するためのコツを伺うインタビューがあり、印象に残ったので、今日はその話を書きたいと思います。

2人のことは、将棋が詳しくない方も知っている方が多いのではないでしょうか。藤井聡太さんはまだ20歳と若いですが、デビュー戦から29連勝という大記録を打ち立て話題になりましたね。

「上達するためには何が必要か?」

羽生さんの答えは「集中する時間を長くすることが上達につながっている」でした。

確かに、楽器をはじめたばかりの小さな生徒、最初はすぐ「つかれた〜」と言ったり、フラフラしてしまったりする子が多いですが、だんだん出来ることが増え、夢中になってくると2分、3分、5分、10分、30分と集中する時間がどんどん長くなっているなと。

集中する時間が長くなった頃には、いつのまにか弾ける曲が増え、上達もしています。

何かに夢中になり集中することは、他の分野にもいきていきそうですね!

さあ、藤井さんは何と答えたでしょうか。

答えはとてもシンプルで「上達には楽しいという気持ちが欠かせない」でした。

好きで楽しんでいる子は、自ら積極的に練習し、どんどん上手くなっていますね。

「集中すること、楽しむこと」

生徒が集中し楽しめるよう、日々試行錯誤しながらレッスンをしよう!と改めて感じたエピソードでした。

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世界共通という素晴らしさ

なないろ音楽教室 大田区 下丸子

世界共通という素晴らしさ

こんにちは 「なないろ音楽教室」
ヴァイオリン講師の中陳です。

ヴァイオリンを習い、教えていて良かったなと思うことは数知れませんが、
一番はヴァイオリンは持ち運びがしやすく、コミュニケーションツールになるということです。

私の生徒さんはお父さまの海外転勤、また留学をした子がたくさんいますが
みなさんバイオリンを持って日本を離れます。
海外では言葉も違い、友だちもいない世界に飛び込まなくてはいけません。
現地の学校に行ったら、会話はもちろん、勉強も宿題も外国語。
はじめは緊張する毎日のことと思います。

そんな生徒たちは、海外生活の中で、ヴァイオリンは素晴らしい楽器だという事を改めて感じたと言います。
自分の傍にヴァイオリンがあることで、その国の人たちとセッションするという楽しみが出てきます。
はじめは友人がいなくても、楽器を通して人間関係が広がっていくと、海外生活が楽しく豊かになり、
充実した日々に変わっていきます。

世の中の音楽にはジャンルがたくさんありますが、
クラシックが何より素晴らしい!

クラシック音楽は「世界共通」ということ。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、etc…
作曲家が曲を作ってから何百年も経っていますが、今も変わらず愛され、演奏されています。

1つの曲を一緒に弾くのも良いでしょうが、Duo 、trio、quartetto、octetなど少人数で演奏するのも素敵なことですし、
編成の大きいオーケストラに参加し、たくさんの仲間と演奏するも楽しいでしょう。

ヴァイオリンを、クラシック音楽をやっていたら言葉はいりません。
共通の曲だからこそ、海外の人とも迷うことなくセッションができます。
自分が弾ける曲を海外の人が演奏していると
それだけでも嬉しく、躍動するのではないでしょうか。

世界共通の曲を一緒に演奏し、そこで人と人のつながりを築いていく
これがクラシック音楽の醍醐味です。